失った歯を機能的に美しく補う ~インプラント治療の特徴~
虫歯や歯周炎などの歯周病が重度に進行した場合、周りの歯や歯周組織を守るために、歯を抜かなければならないケースがあります。
また、その際、失った歯と咬み合わせを補う必要があります。
その場合の治療方法として…
- インプラント(デンタルインプラント、人工歯根)
- 部分入れ歯、総入れ歯(部分床義歯、総義歯)
- ブリッジ(冠橋義歯)
などの方法があり、その中でもインプラント治療の特徴は入れ歯やブリッジと違い天然の歯に近い機能・咬み合わせの回復が可能、残された歯や周囲の歯を削る必要がないなど、以前の歯に近い機能を望まれる方におすすめの治療方法です。 審美面(見た目)についても、天然歯に近い仕上がりにすることが可能です。
CT撮影による正確な術前診断を行っております
当院ではインプラント治療を行う際に骨の状態、埋入位置を正確に把握するためにCT撮影を行い、術前に診断します。
CT撮影により骨の状態を3次元情報として得ることができますのでより確実な診断が行えます。
インプラント埋入後もCT撮影を行うことで埋入の状態(3次元的な位置情報)を正確に把握できます。
こちらからCT撮影により得られた3Dムービーをご覧にいただけます。
この方は当院でインプラント治療をし、入歯をすべてインプラントに変えました。何でも食べられると喜ばれています。
動画の赤い部分がインプラントです。ご自分の歯(天然歯)はありませんが、しっかりインプラントが入っていますので、ご自分の歯があった時より食事がしやすいと思われます。
インプラント治療のメリット・デメリット
失った歯の代わりとなるインプラント治療には多くのメリットがあります。
しかし、他の治療方法と同様にいくつかのデメリットもまた存在します。下記の表をご参考にください。
患者様のご要望や症状によって、適切な治療方法は様々です。事前の十分なカウンセリングと治療方針、計画のご説明うえ、治療を行います。
インプラント治療のメリット・デメリット | |
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メリット |
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デメリット |
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インプラントの構造・治療の進め方
当院ではストローマン(ITI)インプラントシステムを使用しています。
ストローマンインプラントは1974年に開発されて以来、世界40ヶ国以上で使用され、最も信用されているインプラントの一つに数えられています。
その特徴として…
- 専門トレーニングを受けた医師のみが取り扱いできる
- インプラント体の形状・サイズが日本人の顎に適している
- 手術は一度で終了し、骨とインプラントが結合した後の手術が必要ない
インプラントの構造
インプラントは次のような構造からなります。
- 顎の骨に埋入され、結合する本体のフィクスチャー(インプラント体)
- フィクスチャーに接続され、人工の歯の支台となるアバットメント
- アバットメントに装着する上部構造(人工の歯)
インプラント手術の進め方
- 診断と治療計画
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健康状態に関する問診や口腔内の検査、歯形の採取、レントゲン撮影などを行い、充分な診断をします。
その後、診断結果に基づいた治療方針と治療計画をご説明します。 - 歯肉の剥離
- 手術のため麻酔を施したうえ、フィクスチャーを埋入する予定部の歯肉弁を切り開きます。
- 顎の骨をドリリング
- フィクスチャーを埋入するのに必要な深さ分、顎の骨をドリリングします。(インプラント手術用のドリルを用い、顎の骨に穴を穿ちます)
- フィクスチャー埋入
- ドリリング後、フィクスチャーを埋入し、アバットメント(もしくは高さのないヒーリングアバットメント)をフィクスチャーに連結します。場合により仮歯を入れる場合もあります。
- 人工歯の装着
- 埋め込んだフィクスチャーと骨が結合するまで約6~24週間待ちます。 顎の骨とフィクスチャーがしっかりと結合した時点で、上部構造(人工の歯)をアバットメントにかぶせます。
ここまでで、インプラント手術は終了です。